このページでは、拙作「シャドウ・ミュージアム」の制作にあたり、本編中で省いた設定や名前に関する覚書を記載しています。
性質上、内容に関するネタバレを多く含みます。本編をプレイされていない方は、できましたら一度遊んでいただけますと幸いです。また、実在の人物・施設・その他事項などとは一切関係ございません。
◇バックグラウンド
◆作中のおおざっぱな時系列
~1000年前くらい
大魔術師ロイヤ=カデム、弟子であるグラン・パレの残虐なふるまいを憂い、破門する。放逐されたグラン・パレは魔界の実力者から地位を簒奪し、大悪魔として権勢を振るう。
また、魔界全土から弱者を集め、シャドウ・ミュージアムの虜囚とする。
↓
ロイヤ=カデムを始めとした多くの悪魔が反旗を翻し、激戦の果てにグラン・パレを討つ。しかし、死霊術の達人であった彼を殺すことはできず、やむなくロイヤ=カデムの術で封印するに留まる。この時、ロイヤ=カデムの戦友であった多くの悪魔たちが命を落とす。
(ボルド、ゼキリオ、ディーゾン、フォルク、ベイギーグ、レラムーラなど)
本編が開始するまでのいつか
ロイヤ=カデム、グラン・パレを完全に滅ぼすための手段を求めて各地を放浪。魂と肉体の接合を断ち切る魔剣レザルベの存在を知り、苦難の果てに入手する。レザルベの入手後はシャドウ・ミュージアムの近くに庵を結び、古城を監視しつつ修行の日々を送る。
封印の魔術は天の星々の配置に大きな影響を受け、効力は一定の周期で強まりも弱まりもする。ロイヤ=カデムは封印の呪力が弱まる時期には警戒に徹し、安定期に入ると、さらなる対抗策を求めて魔界全土を巡る旅に出た。
本編開始100年前くらい
ロイヤ=カデム、魔界のスラム街「血みどろ谷」で瀕死のシグラを拾い、弟子とする。
本編開始60年前くらい
ロイヤ=カデム、名もなき部族の住居跡で孤児となったアヴィーを拾い、弟子とする。
シグラとアヴィーがはじめて顔を合わせる。
本編開始直前
1000年の時を経て、古城の封印がついに破られる。
大魔術師ロイヤ=カデム、魔剣レザルベを携えグラン・パレとの戦いに臨むが、死闘に敗れ肉体を支配される。
グラン・パレ、魔女姉妹の姉・ソフィヤに魔剣レザルベを下げ渡す。
魔女姉妹、使い魔カルナバルおよびオランジュリに城の防衛および生贄の選別を命じる。
古城に封じられた魔物たちが動き始める。
本編
アヴィーとシグラ、姿が見えない師匠を探すため、古城に足を踏み入れる。
◆悪魔という種族について
悪魔の時間感覚は人間の10倍くらいのペース
100年~200年はひとむかしくらい、1000年生きれば長老格
見習い悪魔は師匠について修行した後、それぞれ試練を受けて一人前になる 試練の内容はお師匠様による、筆記・実技・戦闘・色ごと・弁舌何でもあり
義務教育中の未成年者みたいな扱い
悪魔のヒエラルキー(階級)
魔物 < 使い魔 < 見習い悪魔 < 悪魔 < 大悪魔 < 魔王
魔物とは理性や知性を失って凶暴化した悪魔・動植物のこと
低級な悪魔への蔑称にも使われる
悪魔が大悪魔の地位を得るには、前任者から地位を譲り渡される必要がある
(または該当者を殺して奪う)
本編の舞台である魔界以外にも異なる世界が存在するが、
物語には関係ないので割愛
魔界に住む種族に「悪魔」という名をつけたのは他の世界から来た者たち
悪魔たちは言葉の意味を知っているが、それまで自分たちを指すまとまった
呼称がなかったため、あまり気にせず使っている
◇魔法・特技
◆敵から取得できる魔法・アイテムについては、死のイメージが色濃い魔法・技術ということで、架空のシリアルキラーの名前をもじっています。
イルブロ(防御魔法)
…ハイルブロンの怪人
ハレディー(MP吸収魔法)
…フレディー・クルーガー(映画「エルム街の悪夢」の殺人鬼)
ゼイズン(即死魔法)
…ジェイソン・ボーヒーズ(映画「13日の金曜日」の殺人鬼)
ボリーズ(ダメージ+即死魔法)
…パメラ・ボーヒーズ(映画「13日の金曜日」の登場人物…のVHS版訳)
ユニオ(回復魔法)
…英単語「Union」(結合、融和、団結 語感としてはUniteに近い使い方
片方が倒れても、もう片方が手を引っ張って立ち上がらせるイメージ)
エコー、カノン、リフレン(敵専用攻撃魔法)
…英単語「Echo」「Canon」「Refrain」
意志のこもらないうつろな魔力の反響
チャルダーシュ(敵専用全体攻撃)
…ハンガリー音楽のジャンル・チャルダッシュ(酒場風の民族舞踊)
めまぐるしく踊る剣舞のイメージ
◇アイテム
まけんレザルベ(装備品)
…レザーフェイス(映画「悪魔のいけにえ」の殺人鬼)
スターガ、ムヘブ、ウォル、グランのまもり(装備品)
…アニメ「機動武闘伝Gガンダム」に登場するデビルガンダム四天王
(マ「スターガ」ンダム、ガンダ「ムヘブ」ンズソード、
「ウォル」ターガンダム、「グラン」ドガンダム)
アルパ、オミグのまもり(装備品)
…新約聖書「ヨハネの黙示録」よりΑとΩ 、最初と最後、全て、永遠
びんづめかみなり(アイテム)
…拙作「梔子館の扉」に登場するアイテムより
クチナシのはな(アイテム)
…拙作「梔子館の扉」より。また、死人に口なし
シャデンフロイデ(アイテム)
…Schadenfreude(ドイツ語) 他人の不幸は蜜の味
トリーズナー(アイテム)
…漫画版スクライドに登場する単語 トリーズナー(反逆者)より
◇ゲームシステムについて(ボツ要素含む)
フィールド探索時に聞ける会話パターンは
AREA1-3…かけあい4段階+ひとりごと各1種(計2)+相方気絶時各1種(計2)
AREA4…ひとりごと各1種(計2)+相方気絶時各1種(計2) の合計28種です
ボス戦突入前(98歩)、ボス敗北時、逃走時捨て台詞、再戦時台詞も
ランダムでどちらかがしゃべるようになっています
全部のパターンを見るのは難しいかもしれません
「たいれつへんこう」を行うと気絶しているキャラクターもHP1で復活します
(キャラクター入れ替え時の全滅判定を避けるための仕様です)
アイテムとか魔法が尽きてしまった時には有効かも
最初はランダムイベントの中に「時のねじれ(前後5程度の距離にランダムワープ)」
があったのですが、ただのストレス要素なのでボツになりました
ヒントの鳥さんは最初 パレさんのお戯れでひどいことをされた犠牲者の
うわーくるしいーいたいー的なフレーバーテキストだったのですが
気が滅入るしゲーム全体の雰囲気に合わないのでボツになりました
ランダムイベントの中には「赤い光/青い光」という回復屋さんとは別のHP/MP回復があったのですが、有効に機能していなかったのでボツになりました